彼の地の8月15日

今年は我が国は平成最後の8月15日。

いろいろな想いがあり、後世に伝える責務がある。

さて、彼の地でも8月15日は特別な日。

National Mourning Dayで祝日。

朝からコーラン以外にスピーカーで何やら語りが町に響き渡り、

新聞も大特集、テレビは数日前から隅っこに黒塗りの囲みを入れている。

0815新聞

0815テレビ

彼の地は1971年に西パキスタン(現パキスタン)からインドの支援を受けて独立を勝ち取った。

初代大統領を務めたのは「建国の父」シェイク・ムジブル・ラーマン。

現首相シェイク・ハシナの実父である。

建国の父を彼の地では「ボンゴボンドゥ=国父」と呼んでいる。

その国父が軍将校によって一家を殺害されたのが1975年8月15日。

つまり今日は建国の父の命日を国民で喪に服そうという日なのだ。

まして、現在は娘が首相を務めるので、独立戦争の戦勝記念日(12月16日)と並ぶ重要な日。

しかし、1975年と言えばもはや40年前の事。

若い子には71年の独立も、この75年8月15日も昔過ぎて知らない世代も多いはず。

日本でも戦後と言っても「戦争ってどれ?」と聞く若者もいるくらい。

ところが、彼の地ではこの独立に関する教育はとことんするらしい。

そして、最近ではかなり美化され、国父が神格化されつつあるようだ。

つい先日も国父の孫にあたる現首相の息子が

「国父はサテライトになった。つまり、宇宙に飛び立った。それはもはや誰の手にも届かない」といった

スピーチがなされたほど。

しかし、国民の中には10年続く現政権の圧政へのシラケ、鬱積が特に若年層の間にも少なからずあるのも事実。

こうした者の中には、理想と腐った政治の狭間で愛国主義が歪み、

イスラム教のある一部分だけ誇張・信奉し、危険思想に走っている、と警鐘を鳴らす専門家もいる。

そして、先の7/29の交通事故に端を発した学生の抗議運動も、ちょっとした事で火が付くことも見せた。

専門家によるとこういう行動は今回が初めてではなく、過去にもあったとのこと。

1952年の母国語運動の際にパキスタンの官憲が運動に参加した学生を殺してしまって一気に火が付いた。

その他、92年に湾岸戦争に反対する学生を殺してしまったことで一気に火が付き、政権が倒れた。

これは彼の地人の気質でもあるらしい。

そんなことで、年末に総選挙が予定されており、政権与党は必死になって野党の弾圧を進めているが、

ひょっともして現政権にとって最後の8月15日かもしれない。

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